こじらせた話
こじらせたのは風邪ではなく約10年ほど前、高校生時代にこじらせた頭の話である。
当時の私はアンダーグラウンドなものを知ってる私って凄い、みたいなサボテンのような人間だった。
そこのヴィレッジヴァンガードには通常の書店に置いたらクレームになるような本が店の奥深くに置いてあった。
値段も一冊1000円単位でバカ高いのだがこじらせていた私はそのような本を買い、部屋に置いていた。
今でも児童漫画雑誌などが置いてあるちょっと近寄りがたい部屋だが、その時の比ではなかったように思う。
- 作者: 中村明日美子
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2004/06/01
- メディア: 単行本
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丸尾末広さんの本は「少女椿」から入ったが他の本を読んだ時あまりのエグさにギブアップしそうになった、だが「こんなの読んでる私カッコry」などとふざけた価値観を当時は持っていたので、ただただ我慢しながら読んだ。
最近になって、その当時読んでいた「ライチ」や「少女椿」が次々と実写化していく為、たった10年で随分社会も変わったものであると感じている。
勿論今でも大好きな作品であるし、こじらせていなかったら一生出会うことはなかったと思う。
だが、つくづく思うのはこじらせていたのは「あの時」で本当に良かったということだ。
今は死んでもこじらせたくない。